根無し草の旅。でも根気はある。

Trip of Rootless Wanderer~平成と令和をまたぐ世界への旅~

【キルギス】二泊三日のアラクル湖トレッキング~前編~

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世界遺産アカデミー



こんばんは、DAIです!



簡単に説明すると、
(To put it simply,)

●二泊三日のアラクル湖トレッキングスタート
 (started Akakul Lake trekking for 2 nights and 3 days)

●湖の景色はホントに素晴らしい!
 (The landscape of Arakul Lake is marveloous!)


EPOSカード


2019年7月18日(日本時間より3時間遅れ)より、キルギス第4の都市カラコルで二泊三日のトレッキングを催行しました!


日帰りトレッキングはこれまで何十回とやってきた。
一泊二日のトレッキングも一度だけ経験した。
しかし、二泊三日のトレッキングは初。


やったります!!


今回チャレンジするのは、アラクル湖のトレッキング


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ルートは大体このような感じ。

  • 1日目:1,700mの市街地から2,500m付近のキャンプ場でテント泊
  • 2日目:アラクル湖を臨み、2,600mのアルティン・アラシャンでテント泊
  • 3日目:下山。バス停でバスに乗り市街地へ、終了

移動手段は徒歩。かなりハードだけど、できないことはない。むしろできる!!

前日に食料の調達とテントのレンタルを済ませ、いざ出発!


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8時半前に宿泊していたホステルHostel Domを出発。トレッキングで使わない荷物はホステルに預けます。

ほとんどの人は10km進んだ辺りまでタクシーやバスで向かってそこからトレッキングを始めるらしいが、初日は26kmとそれほど長距離ではなかったので市街地から徒歩で行くことに!


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町の郊外を進む。5kmくらいはこんな道が続きます。普通の道路を歩いているだけなので、トレッキングというよりもウォーキングに近い。ただ、遠くにある自然を眺めながら歩くのは気持ちいい。

しかし、ボクが旅で一番恐れている郊外にいる犬がちらほら。市街地の犬とは違って、こやつらはまだ野生感と縄張り意識があるのですぐ吠えるし時々追いかけても来る。

息を殺しながら進み、ボクの第一関門突破!


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建物もなくなり、緑豊かな自然の中を歩きます。まだフラットな道なので余裕しゃくしゃく!


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カラフルなコンテナと自然が、素晴らしい景色を創り出している。それだけのことなのに興奮してしまう!


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川の音しか聞こえない。リラックスに効くミュージックのよう。

ボクと同じ方向に進む車は何台か通っているけど、人はいないな。他の人はもっと早く出発したのかな。


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馬に乗ったキルギス人ともすれ違う。絵になるね!!

サラム・アレイクム(キルギス語でこんにちはの意)というと、笑顔で手を挙げてくれた。クールだね!!


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馬の大群。乗馬のスタンバイかな。


そのそばを過ぎると、3人の外国人を発見。近づいて見ると、昨夜同じホステルに泊まっていたベルギー人ではないか!!彼らがアラクル湖のトレッキングをすることは知っていたが、まさか合流するとは!

以降、彼らとはこのトレッキングが終わった後も交流が続くことになる…


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彼らがブログを書いたら教えてというので、どうせなら彼らの自己紹介もしちゃいます!

1人目。左端のサングラスをかけているのはBrian(ブライアン)。彼は半年かけてメキシコからカナダまでの山沿いの道を歩いたというタフガイ。さらに現役でラグビーをやってるので、足腰はとても強い。

2人目。右端のキャップを被っているのはJordy(ヨルディ)。温厚な性格で人の気遣いができるナイスガイ。腕にある入れ墨は桜をイメージしているらしく、日本好きなんだそう。

3人目。矢を射ようとしているのはGriet(グリッツ)。日本語を必死で覚えようとしてくれる可愛らしい子。ボクの名前を覚えるまでに3日かかる。ヨルディの彼女。


この3人と一緒に先を進みます。


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だんだん自然がダイナミックに見えてきた。そろそろトレッキングが始まりそうな雰囲気…

個人的に好きなパインツリーの数も増えてきてテンションが上がる!


少しここで水浴び休憩をして再出発!


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川に傾斜がついてきた。

川を囲うようにパインツリーが立っている。こんなに川の近くに樹木が生えているのも、思えば珍しい。


雲行きが怪しくなっているのが不安。山付近は天気の変わりが激しいので、キャンプ場に着くまでに一雨二雨降りそうだな…


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細い道に差し掛かり、いよいよ傾斜の効いた道と進む時が来た。

その手前にもキャンプ場はあってそこでテントを張ることもできたが、3人と相談した結果、まだ余力があるということで先へ進むことに!


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写真では分かりにくいが、かなりの傾斜が付いている。フラットの道のようにサクサク歩けない。少しずつペースも遅くなり、息を整えるために立ち止まる回数も増える。


ボクとブライアンが先を進み、ヨルディはグリッツの様子を見ながら登っていく。


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ゴロゴロした岩道に変わる。地図アプリMaps.Meでキャンプ場の位置を確認すると、もうすぐそこにあるようだ!

しかし、急に雷が鳴りだし雨が降る。そしてすぐさま雨が雹に変わる。「天気ってこんなにすぐ変わるかね?!」っていうほどに…


ダッシュで雨具を着てダッシュでキャンプ場へ向かう。


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17時、キャンプ場到着。


結局、体はずぶ濡れ…くそ、もう10分早かったら!!

まだテントを張れる状況じゃないので、休憩所のような大きめのテントにエスケープ。外を見てみると、雹がまだ降っていてとても外に出られそうにない。

そして3人を見失う。まぁどこかにいるはずだ、天気が回復したら探しに行こう。


出発から約9時間半、平面地図上での歩行距離は約26km今日はここまで。


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約30分後に雹が止み、そして3人とも合流できた。


そしてテントを張る準備をする。周辺にはキルギスの伝統的住居ユルト(Yurt)もあって、そこで食事を取ったり宿泊したりしている観光客が多くいた。

ほとんどの人がヨーロッパ系の人で、アジア人は地元の人を除くとボクだけでした。


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空いたスペースでクッキング。これは3人の食料。

ガスを持っていないので、ボクは持参したパン、スナック、ドライフルーツをディナーとしました。そしたら3人や他の人たちがボクに少しラーメンを食べさせてくれた!トレッキング後のあったか飯はホントに美味い!!

こんなに美味いとは…次回からトレッキングするときは食事にも拘ってみよう…!


そして食後、ビールとウォッカパーティーが開催。やっぱりヨーロッパ人はパリピだな。ボクも参加しましたが!笑

パーティーもそこそこにボクはテントに戻り、眠りに落ちます。


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5時半起床。太陽よ、待ちわびたぞーーーー!!

なぜかと言うと、シュラフ(寝袋)とマットをレンタルし忘れたから!笑

靴下を二重に履き、ズボンを履くようにバックパックに下半身を突っ込み、持っていた衣類を全て布団代わりにしてみたが、やはりシュラフには勝てない。必死で眠りにつき、寒さで起きを何度も繰り返しました。マジでミスった…!



太陽よ、待ちわびたぞーーーー!!



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軽い食事を取り、テントを直し、8時半に出発!

標高3,900mの地点まで行くので高山病には注意したいところ!!


今日はスタートから険しく急な道を進みます。いつもどんどん先を行くブライアンも今回ばかりはトレッキングポールを使用。ボクはそんなもの持っていない。


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先の道を見ると気持ちが折れそうになるが、登ってきた道を見ると絶景が!!

この辺りからパインツリーも減っていき、多くの苔が顔を出す。景色も変わっていくので、それはそれは魅力的なトレッキング!


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ポジティブシンキングを邪魔するかのようにまた雹が降ってくる。

雹の大きさはビー玉より少し小さいくらい。当たるとかなり痛い!立ち止まって直立に立ち、雹が当たる表面積を少なくする。白砂利を敷き詰めるかのように一瞬にして地面が白色に変わる。


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10分程度で雹も止み、出発。

雪も見えてくる。なんだか湖も近くにあるような予感!すぐに疲れるので、数十歩登っては立ち止まりを繰り返しながら湖を目指す。


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10時45分、湖到着!!!

青いし広い!「おーーー!」と声を出さずにはいられない…!


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あるはずの疲れもお構いなしに湖付近を歩き回り、色んな角度から湖を眺める。

こんなに良い景色を見たら疲れもホントに吹っ飛ぶ!


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どこから湖の色が変わっているのか、どうして湖の色がエメラルドグリーンのようなのか、そんなことを考えるけどよくわからない。とりあえず今は景色、景色!!


湖の温度はかなり冷たい、5℃くらい。顔を洗ったり飲み水としていただきました!


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1時間半くらい休憩した後、また急な道を登っていく。

何せここはまだ標高3,100m付近。トレッキングの頂上、標高3,900mはまだ先!気を引き締めていくぜ!!



以降は後編へ続きます。



ではまた!



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