根無し草の旅。でも根気はある。

Trip of Rootless Wanderer~平成と令和をまたぐ世界への旅~

【モンテネグロ】コトルを一望できる城へ。秘密の無料ルートから行ってみたけど…

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世界遺産アカデミー



こんばんは、DAIです!



簡単に説明すると、
(To put it simply,)

クロアチアのドゥブロヴニクに似ている、モンテネグロの町コトルへ
 (I walked around Kotor,Montenegro that resemble to Dubrovnik, Croatia)

良い景色を見るためにはお金が必要だ…
 (I needed money in order to see good views of Kotor)


EPOSカード


2019年10月17日(日本時間より8時間遅れ)にアルバニア中南部の町ベラトからモンテネグロの都市コトルに到着。翌18日にコトル周辺を散策!

ベラトからの移動に関する記事はこちら。

www.nenakon.com


コトル(Kotor)とは


コトルはモンテネグロにある港湾都市として有名。

だけど、日本にいた時は聞いたこともなかったし、ボク自身も旅の途中で知ったくらい。でも、これに対する明確な理由は知っている。おそらく…



ドゥブロヴニクが有名すぎる!!



ドゥブロヴニクはクロアチアにある都市で、アドリア海の真珠と云われているほどの観光地。また、ジブリの紅の豚や魔女の宅急便で登場する街のモデルになってるので、日本人にも馴染み深い場所。

そう、完璧に名前負けです。


でもコトルもコトルで素晴らしいところだった!コトルの後にドゥブロヴニクに行きましたが、ボクの主観で言うとコトル>ドゥブロヴニクでした!!

簡単にそのコトルについて説明すると、

  • 中世には港湾都市として栄えた
  • 街には多世代に渡る教会がある
  • 城からの眺めがめちゃくちゃ良い

というわけで、今回は小山の上に建てられている城までの行き方とそこでの景色について紹介します!

歴史と自然が織り交ざっているコトルは世界遺産に登録されていて、これでボクが訪れた世界遺産の数は69件目!!


世界遺産の基本情報
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登録基準の詳細はこちらをご参考ください

www.unesco.or.jp

城内へ無料で入場できる秘密のルート


街中からコトルを一望できる城へ行く道は幾つかあるけど、そこから入場する場合は、入場料が8ユーロ(約970円)かかる。※2019.10.18の為替レート

しかし、色々調べてみると、どうやら無料で行ける秘密のルートがあるらしい。



それが大体この辺り。地図上の緑の点線が秘密のルート。


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行き止まりで道がないって思ったけど、白い格子ゲートの右側にひょっこりと小道がある。警備員もいないので余裕で通過できる。先の方には、数組の欧米グループもいたし知る人ぞ知るルートなんだろう。


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ゴールの城は目の前にあるけど、緩やかに上るために道はウネウネしている。そして長い。

城までの高さは200m以上ある。


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コトル湾の方を振り返ると、山と海とオレンジ色の屋根を持った街の景色がめちゃくちゃ良い!!

上るごとに少しずつ景色も変化するので、その度に写真撮影。ここだけでお腹いっぱいになりそうだったけど、城からの景色にも期待して上り続ける。


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オープンしていないカフェを横目に先へ進む。あれ、さっきより道が急になっている気がする…


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廃墟と化した教会。使われている形跡はなく、内部もほんの少しのフレスコ画が残っているだけ。

でも山の中にポツンと佇んでいる感じは、景色としてはかなり良い!!

城内へ入ろうとするが、そこには…


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無料ルートの入り口から約30分、遂に城壁の入り口に到着!!

といっても、城壁の窓から入らなきゃいけないみたいで、足が悪い人とか荷物が多い人にとっては難易度高めの入り口。

入り口に向かって歩き、そばにある赤い看板の文字を読んでみると、「Entrance to the fortress is forbidden(城塞への入場は禁止)」と書かれている。


入場禁止やん!!!


あ、でも過去にこのルートを通過した人たちはこの看板を無視して突破したんだな」と超ポジティブに捉えて梯子を上ろうとすると、城壁から一人の男性現る。

  • ボ「こんにちは」
  • 男「やあ、この先に行きたいのか?」
  • ボ「そう、OKだよね?」
  • 男「看板に書いてある通り、ダメだ」
  • ボ「(番人だったのか…)」
  • 男「中に入りたいなら来た道を戻って、街からやり直して」
  • ボ「マジで!?」

というわけで、まさかの無料ルート通過できず…!

後からやってきた欧米人カップルもボクと同じようなことを言われ、泣く泣く来た道を戻っていった。

来た道を下って、もう一度汗だくになりながら坂道を上るのは避けたいところ。隙を見て通過しようとするも、番人も警戒心を高めてきてボクを見る頻度が増してくる!笑

そして、もう一度会話してみる。

  • ボ「入場料っていくらなの?」
  • 男「8€(約970円)だ」
  • ボ「ここから入るのはいくらなの?」
  • 男「8€(約970円)だ」
  • ボ「えっ!?」

ここからは入れないのを承知でハッパかけてみたら、まさかの入場可能!笑

もちろんお金は発生するけど、来た道を戻ってまた上る労力を考えたら、ここから入場するのがベスト。想定外ではあったけど、男性にお金を支払って城内へ。

結果、無料ルートはありませんでした…

いや、もしかしたらボクが来た道が間違っていたのかも。すでにお金を支払ってしまったので、過ぎた話は忘れよう。

城内から見る景色


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城内に入るとすぐに細長い階段が現れ、引き続き上っていく。振り返ると、ちょっと怖さを感じる。

やっぱり正規のルートは手摺もあって観光向けという感じ。急な道には変わりはないけど…


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めちゃくちゃ良い景色!!!

コトル湾の方を眺めると、非正規ルートよりも建物がより真下に見える。三角形の城壁に囲まれている部分がコトルの中心地。なんで三角形なんだろう…

海が見えると言っても、かなり入り組んでいるので大きな湖のようにも見える。


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ゴールらしき小門が見えてきた!

非正規ルートの入り口から約40分、ついに到着!


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城内の核エリア。特にチケットの拝見もなく追加料金もない。

思っていたよりも遺跡っぽくて、建物らしきものはほとんど残っていなかった。でもそのおかげで、広大な景色が一望できる!本来の目的がそれなので嬉しい!

展望スペースとされている場所が段違いに幾つかあって、色んな方向・高さから眺められるのは魅力的!


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約15分の散策後、コトルの街へ戻る。

帰りはもちろん正規のルートから。非正規ルートとは違って階段がずっと続いている。うわぁ、往路が階段だったら相当しんどかっただろうな、一回は心折れるわ…笑


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ウネウネ道が続くけど、下り道だし絵画のような風景がずっと続くので、帰りは疲れを感じずに楽しめた!


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下っていくにつれて、街がアップに見えてくる。

色に無駄がないというか、洗練されたまちづくりが行われたという印象。建物の色が山や海の色と凄くマッチしていて、ずっと見ていられる景色!


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のんびり下ること約45分、街中に到着。

欧米の団体客がぞろぞろと観光していた。アルバニアと違ってコトルに来てから日本人旅行者もちょくちょく見かけたな。

これから北のクロアチアに行ったらもっと観光客で賑わっているんだろうな、と思うと行くのが億劫になってきた。人混みはホントに苦手なんです…


しかし!コトルの後はジャブリャクというモンテネグロの内陸側にある町でトレッキング!何やら有名な湖があるらしいので、そっちの景色も楽しみだ!!

コトル散策を終え、その足でジャブリャクへ向かいます!



ではまた!



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