根無し草の旅。でも根気はある。

Trip of Rootless Wanderer~平成と令和をまたぐ世界への旅~

【インド】ややこしい長距離電車に乗って南部の町タンジャブールへ

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世界遺産アカデミー



こんばんは、DAIです!



簡単に説明すると、
(To put it simply,)

●長距離電車は楽ちんだけど予約がめんどい
 (Long distance train was comfortable, but the booking was so difficult for me)

●ヒンドゥー教建築で有名な寺院を見た
 (I visited Brihadisvara Temple which is famous for Hindu ardhitecture)


EPOSカード


2019年7月7日(日本時間より3時間半遅れ)にインド南部の都市チェンナイを出発し南に向かい、タンジャブールという小さな町へ。


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移動手段はバスではなく電車。

インドでは長距離電車に乗る際は予約が必要で、

  • 駅の窓口
  • オンライン
  • 旅行会社

で予約することができる。

当初はオンラインで電車予約をしようとしたけど、IRCTCCleartripという予約サイトでアカウント登録したりそのサイトに慣れるのに苦労して、結局断念…

長期滞在するわけじゃないし、まあいっか!

ということでチェンナイ中央駅の窓口で予約することに。


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乗車前日の6日にチェンナイ中央駅へ。

しかしよくよく聞くと外国人が予約できるのは、チェンナイ中央駅ではなく横のアパートみたいな建物。そしてこれもれっきとした駅の一部。


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端にある階段を上がって2階に行くと、外国人用の窓口が。


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そばにいた人に促されて中へ。順番待ち。

そして、ボクの番。

おばちゃんの話ではタンジャブールまでは980ルピー(約1,530円)とオンラインでの料金よりも400ルピーほど割高。理由を聞くと、「明日は日曜だし、あなた予約するのが遅すぎ(現在11:30)

真っ当な理由なのでしぶしぶOK。パスポートの写真欄と入国スタンプ欄のコピーが必要と言われたので、一旦外に出て近くの人に聞いて、コピー屋へ。2枚で4ルピー(6円)でした。

窓口へ戻ってパスポートのコピーを渡し、チケットゲット!


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7日の7時半にチェンナイ中央駅のCennai Egmoreという駅に到着。ここから乗車しタンジャブールへ向かう。


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席番号を見ながら車内をウロウロ。そして自分の席を発見。

これはゆっくり寝られる!と思ったら、この席は二人用らしくもう一人若者が乗車してきた。崩した体育座りみたいな姿勢を5~6時間もしんどいな…と思いながらも、8時に電車は出発。


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反対側ではインド人ファミリーが食事しながら会話を弾ませている。ボクも買っていたお菓子とコーラ準備し食事タイム…


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1時間くらいすると周りの人たちが動き出す。なんだと思ってみてみると、座っていた上のシートで寝ようとしてる。あれは寝床だったのか!そして自分のシートの頭上を見てみると、それがある!



やっと足が伸ばせる!!



すぐさま上にあがり足を伸ばしていると、眠気が襲う。睡眠タイム。


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寝たり音楽を聴いたり数独したりしていると、いつの間にか到着。

15時にタンジャブールに到着。7時間の電車旅でした。


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お腹が空いてたので駅近くにあった小さなレストランへ。「ライス!」と連呼するとお粥のようなものが出てきました。

周りにある味の付いた野菜と一緒に食べると普通に美味しい。もちろん水には手をつけません。食事についているアリや蚊のような小さい虫は食べても、水は飲みません。


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食事を済ませ、目的地へ向かう。


目的地はこの寺院。大チョーラ朝時代に造られたブリハディーシュヴァラ寺院という。

そしてこの世界遺産に登録されていて、今回で訪れた世界遺産の数はこれで41ヶ所となりました!

ブリハディーシュヴァラ寺院

9~13世紀にかけて南インドを支配したチョーラ朝。11世紀初頭にチョーラ朝の初代王ラージャラージャによってブリハディーシュヴァラ寺院は造られた。

レンガと花崗岩によって造られたこの寺院は、ドラヴィダ様式(南インドの建築様式)の最高峰とも言われており、シヴァ神を祀るヒンドゥー教建築の中では最大規模を誇る。シヴァ神はヒンドゥー教の三大神の一柱で破壊神とされている。


世界遺産の基本情報
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登録基準の詳細はこちらをご参考ください

www.unesco.or.jp


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エントランスと第一ゴープラム(楼門)。エントランスがシンプルなだけにゴープラムの装飾がより豪華に見える。


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中央にある第一ゴープラム(楼門)を抜け、第二ゴープラムへ。

その前に靴と荷物を預ける。靴は20ルピーで荷物は2つで46ルピー。


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第二ゴープラムを抜けると、縦150m横75mの回廊に囲まれた広い敷地が姿を現す。

まず正面を見るとどでかい牛が置かれてる。ナンディと呼ばれるこの牛、シヴァ神の乗り物とされている。

マハーバリプラムでもナンディ像が幾つかあったけど、ここのは比較にならないほど大きい。


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通ってきた楼門を振り返る。写真だと大きさがわかりにくいけど第二ゴープラムは約24mの高さを誇る。装飾や彫刻はどちらも豪華だが、どちらかというと第二ゴープラムの方が少し派手かつ大きく見える。


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ナンディ祠堂の奥にはヴィマーナ(宮殿)につながる入り口が見える。


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富の神様とされるガネーシャが入り口付近に祀られている。これ以降、内部は撮影禁止。

一本道がヴィマーナまで続いていて、その両端には空間がある。50mはありそうな一本道は参拝に訪れたインド人の行列で埋め尽くされていて、ヴィマーナまで辿り着くのに30分はかかった。

並んでいる外国人はおそらくボクだけ。興味本位で並んでいると(もちろんそうだけど)インド人から思われているに違いないと感じながら並ぶのは、正直気が引けた。

ヴィマーナに入りたかったけど、外国人?ヒンドゥー教徒じゃない?という理由で立ち入りできず。30分並んだ意味が…

でも如何にヒンドゥー教徒の信仰心が強いのかがわかっただけでも十分!


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出口は左右にある。これは西側。


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ヴィマーナの外観。高さは63mで、ピラミッドのような形をしているのが特徴的。頂上には̪シカラという半球状の屋根があり、このシカラは一枚の岩を削り造られたらしい。

派手な色をしていないので、レリーフや彫刻にだけ注力して目を向けられる。もっとヒンドゥー建築を勉強してくればよかったと後悔…


しかしこれだけの壮大な寺院を約7年で完成させたのはホントに驚き!


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最後にナンディ祠堂からヴィマーナを眺めてお別れです。



ではまた!



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