【ブルガリア】ピリン国立公園にあるヴィフレン山へ日帰りトレッキング!
こんばんは、DAIです!
簡単に説明すると、
(To put it simply,)
ピリン国立公園でトレッキングするため、麓にある町バンスコへ
(To Bansko, a town at the foot of Pirin National Park for trekking)
厳つい山「ヴィフレン」を登ってきた
(I hit the top of the rugged mountain " ihren")
2019年10月8日(日本時間より7時間遅れ)にブルガリアの首都ソフィアから約4時間かけて南西部の町バンスコへ。
目的は、バンスコ南部に位置するピリン国立公園のトレッキング!!
ソフィアからバンスコへ
バンスコ行きのバスターミナルは、中央バスターミナルではなく西バスターミナルという情報を得たので、4番のトラムに乗って向かう。宿泊したホステルのスタッフの情報によると、12時頃に出発するとのことだったので少し早めにバスターミナルに到着。
時刻表を見て愕然。バンスコ行きのバスが14時半と16時半の2本しかない…
うそぉ。スタッフ大ウソつきやん!
途方に暮れかけていると、一台のバンが駐車場に停車。
フロントガラスに表示してある行き先を確認したらBansko(バンスコ)に似た表記が。ということでドライバーのおいちゃんに確認。
- ボ「バンスコに行きますか?」
- ド「バンスコバンスコ!」
- ボ「ホントに!?」
- ド「バンスコ!」
しかも出発時間は11時50分!スタッフの情報は間違ってなかった!疑ってすみませんでした。
というわけで、運賃15レフ(約900円)を支払って幸先よく出発!※2019.10.08の為替レート
情報収集してトレッキングルート作成
出発して約4時間後の16時にバンスコのバスターミナルに到着。
次の目的地のバスを確認しようと、窓口のおいちゃんに色々尋ねてみるもまず英語が通じない、英語表記の時刻表もない。そしておいちゃんが取り合ってくれない。何とかなるだろうと思い、バンスコの中心地へ。
バンスコは伝統的な古民家が建ち並んでいて、歩いていてなかなか楽しかった!メインの通りを折れると好奇心を湧かせるような小道が結構あって、石畳の地面が壁にまで浸食したかのような道になっている。
マチュピチュの麓にあるクスコという町をもっと田舎にしたような街並みだった!
メインの広場にあるツーリストセンターで、英語が堪能なお姉さんにピリン国立公園のトレッキングのルートやバスターミナルの情報を聞く。一つずつ丁寧に教えてくれたので、バンスコを訪れる際はツーリストセンターで話を聞くことをおススメします!
それを踏まえ、トレッキングルートを作成。
- ①標高1600m付近までゴンドラで行く
- ②オコト湖
- ③ヴィフレン山
ざっくりとこんな感じ。歩行距離は約10km、アップダウンは約1,300mと厳しいルートになってしまったけど、なんとか日帰りできるルート。
ちなみに、この時期のゴンドラは8時と16時の2本しか稼働していない。この時間を逃すと必然的に徒歩になってしまうので、そこだけ注意しよ!!
そして、今回トレッキングするヴィフレン山を含むピリン国立公園は世界遺産に登録されている。ということで、訪れた世界遺産の数はこれで65件目!!
世界遺産の基本情報
登録基準の詳細はこちらをご参考ください
町からゴンドラリフトへ
7時半、ホステルを出発。
山に囲まれているので町に日が差し込んでいなかった。なので寒い。代わりに遠くに見える山が燃えているように太陽を浴びている。
7時50分にゴンドラ前に到着。人は数える人しかおらず、その中の半数はゴンドラの管理人やトレッキング中にある小さな店の店主。
ここでチケットを購入。ここで往復のゴンドラ代を払ってもよかったけど、片道20レフ(約1,200円)という値段に引いてしまい、片道チケットのみ購入。
帰りは徒歩にしようかな…
8時にゴンドラ稼働。この人数なのでゴンドラ一台を独り占め!!
ゴンドラリフトからオコト湖へ
30分後、ゴンドラ終着点に到着。
すぐに出発しようと思ったけど、ここでまさかの地図アプリのバグ!!!
色々やってはみたけど修復できず。でもツーリストセンターでもらった地図を持ってきていたのが何よりの救い。昨日立ち寄ってホントに良かった!!
9時にゴンドラ終着点を出発しトレッキング開始!
しかし、スタートからずっと舗装された道を進む。しかもほとんど坂もなく、平坦な道が続く。
日も上がってきて、影っていた山々が見えてくる。山の頂上付近はゴツゴツしている。
そして、絶好のトレッキング日和!!
9時45分に小さな店が建ち並んでいる場所へ到着。
食料と水分は昨日のうちに調達しているので、スルーして先を進む。
舗装された道ばっかりだったけど、ようやくトレッキングらしい道になってきた!でも傾斜は変わらず、ほとんど平坦。
ゴールまで約1300mの高さを上らないといけないのに、このままだと後半の道がかなり急でしんどいことが考えられる。少しでも良いから上らせてくれ…
10時20分に大きな建物がある場所に到着。このあたりの標高は約1.900m。
駐車場にはいくつか車が停まっていて、ここからトレッキングをスタートする人が多かった。地元の人かな。
時間が押しているので休憩することなく先へ進む。
ヴィフレン山が先に見えている山ではないことに気づいたときは愕然とした。今日中にあれより高い山に上れるのか…
この辺りから広大な自然を見ながら本格的なトレッキング。10月だけど、周りには濃い緑の木々や植物が生い茂っている。
のどかな景色!
もしテントを持ってきていたら一泊したいくらい。まだまだピクニック気分!
オコト湖からヴィフレン山へ
10時50分にオコト湖に到着。
かなり小さな湖だったけど、湖に反射した自然の景色がめちゃくちゃ良かった!ここには人もいなかったし、こんなに良い景色を貸し切り状態で見れるなんてスゴく贅沢!!
湖を眺めながら軽食をとって、11時20分にヴィフレン山へ向けて再出発。
道が大きく変わり、大きな岩の道を上っていく。
町がある方を見てみると雲がかかっていて何も見えない。でも自分が今まるで空高い場所にいるような感覚が味わえてテンションが高まる!
しかし遂に、これまで楽してきた負債がまわってきた…
ヴィフレン山まであと3.5kmの距離なのに高さが900mもある。ここからずっと急な上り坂が続く。
テンションが一気に急降下…
30分歩いても見ている景色がほとんど変わらない。
進んでいる感じがしないのが精神的に一番しんどい。ゴールが見えるのは嬉しいけど、そこまでの高さが高さなのでネガティブ思考になっていく。
上ってきた道を見てみる。視界が開けてかなり上っては来ているけど、左にあるヴィフレン山の頂上はまだ先。
ようやく見えてきたヴィフレン山の頂上。めっちゃ厳つい!!
傾斜が急なので、ヴィフレン山を目掛けて直線上を進むのは無謀。なので迂回するような形で徐々に近づいていく。それでも道は急!!
ホントに時間が押していたので途中から本来の道をそれて、ギリギリ自力で上れそうな道を開拓。四足歩行のような格好でよじ登っていく。今思えばかなり無茶したな…笑
登りきって久しぶりの平坦な道。ゴールは目の前にあるけど、まだ上らなきゃいけない雰囲気がビンビン伝わってくる。
標高も高くなってきたので寒さが増してくる。
さらに傾斜は急になり、足元がどんどん歩きにくくなっていく。下を見ると足が震えるくらい怖くて、ゴールが近いことの嬉しさよりも、帰りにこの道を通らなきゃいけないことの不安の方が圧倒的に大きい…!
うっすら見えていた通り道もすぐに失って、道関係なく頂上を目指すことにする。
絶対あれゴールや!!!
ブルガリアの国旗が「おーい!」って呼んでいるかのように旗めいている。そう、風が強くてめっちゃ寒い!!笑
ヴィフレン山登頂、そして下山
トレッキングスタートから4時間15分後の13時15分、遂に登頂!!
山頂には木々や植物はなく、ゴツゴツした岩で形成されている。
どこを見ても素晴らしい景色が広がっていて、疲れているのを忘れて色んなところを歩き回る。
雲がかなり下の方にある。
山頂の端の方は、地面に砂利が敷いてあるかのように滑りやすいので転落しないように眺める。この傾斜だと、一回でも転げ落ちたら麓まで起き上がれないだろうな…
遠くにはオコト湖よりも規模の大きい湖も見える。回りの緑は生えているというよりも、苔のように地面に張り付いているように見えて珍しい景観!
この時点で帰りのゴンドラに乗るのは諦め、のんびりしながらランチタイム。パンとバナナとリンゴだけど登頂した後の食事はなんでも美味い!!笑
13時45分に下山開始。
山頂付近の下山道で何回滑ったことか。おかげで靴と手がボロボロ…
そこを超えると、これまで坂道が楽に感じてきた。午前中に影っていた山が午後になるとよく見えて下山も最高!
けど、時間が時間なので猛スピードで下っていく。
16時半にゴンドラ終着点に到着。稼働時間の16時には間に合わず、徒歩で下山することに。
どんな道かワクワクしたのはほんの一瞬だった。スキーコースをただただ下っていくだけでかなり退屈、作業のように進んでいく。
そして18時、ついにゴンドラの出発地点に到着!!今回の成果は、
- トレッキング時間:約9時間(休憩1時間)
- 歩行距離:約30km
- 上り:約1,300m
- 下り:約2,000m
この日の夜は良く寝れました!!
ではまた!