根無し草の旅。でも根気はある。

Trip of Rootless Wanderer~平成と令和をまたぐ世界への旅~

【トルコ】トルコ式古民家が建ち並ぶサフランボル旧市街は、まるで絵本の世界のような町並みだった!

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世界遺産アカデミー



こんばんは、DAIです!



簡単に説明すると、
(To put it simply,)

トルコ北部の町サフランボルへ
 (To Safranbolu, a town that is in the north of Turkey)

町には古き良き木造建築が立ち並んでいる
 (The street consists of wooden architecture)


EPOSカード


2019年9月21日(日本時間より6時間遅れ)の18時にトラブゾンを出発し、翌22日の8時前に北部の町サフランボル到着。バス代は120リラ(約2,250円)※2019.09.22の為替レート

長距離移動は歳を重ねるごとにしんどくなっていく。昔はもっとピンピンしていたハズなのにな…

古民家あふれる町サフランボル


サフランボルについて簡単に言うと、

  • 紀元前から交易の町・シルクロードの中継地として栄えていた
  • サフランボルという名は、香料料サフランの産地だったことが由来
  • 17世紀のオスマン帝国時代が最盛期で、多くの木造建築が建てられた
  • 19世紀の鉄道普及に伴い、町は衰退していく


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しかし、当時を物語るオスマン・トルコ時代の町並みは健在!この点が評価されて、世界遺産に登録されることとなった。

今回はそのノスタルジックな雰囲気を感じさせるサフランボルについて紹介します!

ちなみに、これで訪れた世界遺産の数は57件となりました!


世界遺産の基本情報
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登録基準の詳細はこちらをご参考ください

www.unesco.or.jp

バスターミナルから旧市街へ


バスターミナル到着後、翌日のアンカラ行きのバスチケットを事前予約。旧市街までは約2.5kmとさほど遠くないので、眠気覚ましも兼ねて歩いて向かうことに。


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右に見えるバスターミナルはサフランボルの町並みに寄せて作った感じ。でもこの辺りではまだ当時の雰囲気が伝わってこない。


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でも途中から整備された道路もどこかへ消えて、古民家がちらほら現れてくる。確かに道は合ってるけど、どこかに知らない世界に迷い込んだような印象を受ける。

遠くから聞こえるドスの利いた犬の吠え声は、よく知ってる世界と全く変わらないけど…笑


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そんなことばかり考えていると、いつの間にか雰囲気がガラっと変わっていた。車一台分が通れる道、細い道が増え、地面には石畳が敷かれている。

木造建築で町並みが作られているからか、場所によってはトルコの古民家というより江戸っぽく見えてくる。忍者とか出てきそうって発想は寝ぼけているからか、それとも知性がないからか。どちらにしてもヒドいもんやな…

木造建築が建ち並ぶ旧市街


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店も開き始めているけど、まだ9時半なので人通りは少ない。


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17世紀に作られたCichi Hanというキャラバンサライ(隊商宿)。

交易地として栄えていたのもあって、旧市街には幾つかキャラバンサライが残っているそう。1階にレストラン、2階には小さな部屋が並んでいる。今でもキャラバンサライに泊まれるって聞いたけど、この2階のことかな。一般解放されてないし。

掃除のおばちゃんが更に上に行ける道を教えてくれたので行ってみる。


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めっちゃ良い雰囲気やんか!!


階段を上った先からは、同系色の屋根色が建ち並ぶ古民家を間近で見ることができる。屋根色に気を取られていたけど、白塗りの壁に多くの開口窓があるのも特徴的だった。

この前に訪れたトラブゾンも良かったけど、田舎育ちが長かったからかサフランボルみたいな古民家のある町も好きだな、暖かみのある雰囲気だし。地元は古民家が建ち並ぶほど田舎ではないけど…


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キャラバンサライからも見えてたİzzet Pasha Mosqueというモスク。18世紀末に建てられたもので、14世紀からあるもの比べると比較的新しい。

内部の装飾は落ち着いた感じで、窓から入る光が印象的。これまで見たモスクってこんなに窓あったっけ、って思うくらい窓に目がいく。


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当時の生活風景を再現した博物館もある。これはKaymakamlar Gezi Eviという博物館で、19世紀初頭に民家として建てられたものを一般公開している。入場料は5リラ(約100円)


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男女が関わることが許されないみたいな規律があって、部屋も男女で分けられていた

ドアから食事を運ぶこともできなかったので、キッチンにある回転式の棚に食事を置いて「はいどうぞ」って感じで提供したそう。

同じ屋根の下で暮らしているとは思えないしきたりに少し引いたけど、オスマン帝国時代はこれが普通だったんだろうな。


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少し小高い丘へ行ってみると、黄色い外観をした歴史博物館がある。


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博物館の裏側には、時計台やミニチュアの建物が置かれている遊歩道みたいなのがあった。時計台から町を一望したかったけど、鍵が閉まってて入れず。


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丘の上からでも十分に町を一望できる!

こうやって見ると、現実世界では見たことのないような町並みで絵本の世界に紛れ込んだかのよう。懐かしささえ感じる。


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古民家は基本3階建てで、

  • 1階:石造
  • 2・3階:木造

となっている。2・3階は居住空間らしく、かつての家屋はゲストルームとして利用されていたそう。


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昼には多くの観光客で賑わっていた。その中でも中国人割合が高くてビックリした、詳しいなー!

日本人観光客はいなかったけど、サフランボル郊外に住んでる日本人女性には会った。「夜にこの辺りで地元の楽器を演奏してるから来てね」って教えてもらったけど、すみません夜は力尽きました。


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20時頃になると、店も閉まり始める。

夜景を取りに丘まで行きたかったけど、犬と出会いたくない思いの方が圧倒的に強かったのでホテルから見える景色で妥協する。

ホテルでの最高のおもてなし


できるだけ安い宿を探したけど、それでも高くなる。ボクが泊まったGunes Vip Kowak Otelの宿泊費は朝食込みで80リラ(約1,500円)

けど、ここに泊まってホントに良かった!


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写真はないけど、通された部屋はキングサイズベッドとシャワー室のある個室だった。そして、ホテルからでも綺麗な夜景が見れるのでちょっとだけ贅沢な雰囲気を味わえた!!

当初は行こうかどうか迷ったけど、サフランボルに来てホントに良かったって心の底から思えた。アンカラから約3時間で行けるので、是非立ち寄ってほしい場所です。


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翌朝にハマム(トルコ式の浴場)に行こうと思ってたけど、まさかの寝坊!断念!!

それでも朝食のクオリティが高く、のんびりとした朝を迎えられたのでそれはそれで満足。ボクのためだけの朝食なのに、キレイに並べられていて、さらにこれからオーナーがオムレツを作ってくれるそう。横にはコーヒー、ジュース、牛乳もあって至れり尽くせり状態!


さらには「バスの時間は何時だい?バスターミナルまで送ってあげるよ」とオーナーが爽やかな笑顔で伝える。


とんでもないおもてなし!!!


ここまでもてなされて、部屋も居心地よかったから1500円がめっちゃ安く感じてきた。何から何までホントにありがとうございました!!


というわけで、車でバスターミナルまで送ってもらい。トルコ第二の都市アンカラへ出発。



ではまた!



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