根無し草の旅。でも根気はある。

Trip of Rootless Wanderer~平成と令和をまたぐ世界への旅~

【アゼルバイジャン】ツアーを介さずに、個人でバクー旧市街とゴブスタンの岩絵群を散策してきた!

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世界遺産アカデミー



こんばんは、DAIです!



簡単に説明すると、
(To put it simply,)

バクー周辺には日帰り観光ができるスポットが多くある
 (There are a lot of spots for a day trip around Baku)

バクーの旧市街と岩絵が見れる場所へ行った
 (I visited at old city of Baku and the place where can see ancient rock arts)


EPOSカード


2019年8月28日(日本時間より5時間遅れ)にトルクメニスタンの港町トルクメンバシからフェリーでアゼルバイジャンの首都バクーへやってきた。


www.nenakon.com



フェリー旅が思ってた以上にしんどかったので、29・30日でバクー周辺を観光することに!

カスピ海の東と西とでは街が全く違う


バクーについてまず思ったのが、



中央アジアと全く雰囲気が違う!!



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何が違うかって、街の建物も通りもすでにヨーロッパ!

石造建築が並んでいて道路の両側には縦列駐車のオンパレード、っていうのがボクが想っているヨーロッパなんやけど、もうそれにほぼ近い!


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さらに思ったのが、



めっちゃ発展しとるやん!!



街には中央アジアでは見なかった高級ブランドの店が並んでいたり特徴的なホテルや複合施設が建っていたり。そしてまだ色んなものが建設されている感じだった。

約25年前にカスピ海で油田開発に成功したかららしい。今では第2のドバイと言われてるらしいけど、2010年から油田の生産がマイナス成長になっていて表面上は発展中だけど、裏側は深刻らしい。ここ10年が楽しみな国!!


カスピ海の東と西ではこんなにも街が違うのか…

ツアーガイドのオンパレード


旧市街を歩いていると、営業が得意そうなツアーガイドよく話しかけられた。

  • 旧市街の散策
  • 泥火山(マグマのように泥が泡立つ)
  • ゴブスタン国立保護区(昔の岩絵)
  • ナヤル・ダグ(丘が燃えている)
  • ナイトツアー

まだまだあった。バクーには日帰り観光できるスポットが多くあるそう。すでに行きたいところは決めていたので断る。ボクにとってツアー代が高いというのもあるけど…


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  • 旧市街の散策
  • ゴブスタン国立保護区(昔の岩絵)

今回はこの2ヶ所を自力で散策。

ちなみにこれらは世界遺産に登録されていて、訪れた世界遺産の数は50・51件となりました!とうとう目標の半分を超えました!!

バクー旧市街


世界遺産名は城壁都市バクー、シルヴァンシャー宮殿、及び乙女の塔(Walled City of Baku with the Shirvanshah's Palace and Maiden Tower)とめちゃくちゃ長い!

簡単に言うと城壁に囲まれた歴史的建造物

起源は5世紀頃で、ペルシャ人が多く住んでいた。その後、アラブ人やロシア人、テュルク系民族が侵入してきた影響によって、バクーは様々な民族と文化が混在する都市になった。


世界遺産の基本情報
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登録基準の詳細はこちらをご参考ください

www.unesco.or.jp

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この塔は紀元前5世紀にゾロアスター教(善と悪の神が存在するなどを唱えた)の寺院として建てられた。現在は乙女の塔という名で親しまれていて、強制的な結婚を望まないモンゴル人の王女がこの塔から身を投げたことから来ているらしい。

この周辺にツアーへ誘導したがる人が多くいた。「この塔上った方がいい?」って聞いてみたら「値段高いからやめとけ」とのこと。ちなみに15マナト(約940円)※2019.08.29の為替レート


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旧市街内は格子状に街路が整理されてなくて、どこか迷路のようになってる。でもこの雰囲気と街並みを見たらどんどん色んな道に行きたくなってしまうし、実際、ホントに迷う!


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最初は全く気づかなかった、左の外壁には絵が描かれてる!!


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少し上ったところにある旧市街のシンボルシルヴァンシャー宮殿から見た景色。

手前にある昔の街並みと、奥に見えるフレイムタワーという現代的な建物が同時に見えて、少し不思議な感覚。当時の人が現代にやってきたら、何て言うんやろうな。とりあえずめっちゃビックリするんやろうなww

15世紀に建てられたシルヴァンシャー宮殿は中世の建物の中でも傑作の1つと云われていて、現在は博物館など10の要素を見ることができる。入場料は15マナト(約940円)乙女の塔といい、なかなか観光料が高いな…


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シルヴァンシャー一家の墓が安置されてあったり


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浴場があったりと、宮殿内は範囲は広くじっくり回ると1時間はかかる。


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旧市街の外周には城壁があって、城塞都市と云われていた当時の様子を見ることができる。

当時は二重壁で街が覆われていたらしいけど、現在はイチェリ・シェヘルと呼ばれる旧市街に囲まれた城壁しか残っていない。


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城壁のそばには飲食店が開かれていたり道路が作られていたりと観光に対応した街になっているけど、奥へ進めが進むほど迷って当時の面影を堪能できます!

ゴブスタン国立保護区


ゴブスタンとはバクー旧市街から南西へ約60km離れたところにある町の名前で、そこには約15000年前から4000年以上かけて描かれた岩絵を見ることができる。

その数、なんと6000

太古の人類や野生動物を始め、狩猟の様子、宗教的な舞踏・儀式、小舟を漕ぐ様子などが描かれていて、文字が起きる前の先史時代の生活様式を伝える重要な岩絵群。


世界遺産の基本情報
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登録基準の詳細はこちらをご参考ください

www.unesco.or.jp


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タクシーをチャーターすると3000~5000円くらいかかる。さらに近くにある泥火山にも行かせようとするので自力で向かう。

まず、バクー市街地から市内バス(何番か忘れた…)に乗ってバスステーションへ行く。そこから195番のバスに乗り換えて「ゴブスタン」というとそこで降ろしてくれる。そこから約4km歩いて目的地へ。

それぞれのバス代は覚えていないけど、ゴブスタンまでのバス料金は0.8マナト(約50円)と、タクシーで行くのがバカらしくなるほど安い!

ちなみにバスは現金払いできないので、バスカードを事前に購入する必要ありです。


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バスを降りて歩いてゴブスタン保護区へ向かう。タクシーの勧誘を断り、先へ進むとサッカーをしている子供たちに出会う。

この状況で会う子供たちは、第一声が「ハロー」で次に「カム!」。そしてその通りになる。これから何キロも歩くというのに、汗をかきながら必死でボールを追いかけるおじさんww


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博物館へ到着。博物館のそばにある料金所でお金を支払うことで、博物館と奥にあるの山の中にある岩絵を見ることができる。料金は10マナト(約620円)

岩絵から見に行こうとすると何について描いてあるのか分からないので、先に博物館へ行った方が良いです!

そしてこの博物館、なかなか楽しいです!英語が分からなくても岩絵の形でなんの動物を表しているのか想像できるし、i-padを使ってゴブスタンの時系列や気候変化を体験できる。個人的に記憶によく残っている博物館です!!


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その後、岩絵のある山へ。約2kmの道のりなので歩いて目指すも、道中で親切な地元民に拾ってもらい、車でさくっと到着。


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そして岩絵があるエリアへ!

岩絵の場所を教えてくれる標識はないので、自力で探す。そっちの方が見つけた時にワクワクするし、なんだか楽しみだ!


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博物館で10種類くらいの動物を記憶してきたのにほとんど忘れた!笑

見ることに必死で、博物館内の写真撮り損ねた…これは鹿が羊だろう…


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これは水牛だろう…横には水牛を捉えようとしている人間がいるようにも見える。

まず一定の間隔で輪郭に点を打ち、その点同士を結ぶように線を引いていく。少し線がズレているような箇所が点であることが分かる。これは岩絵の描き方の1つらしい。


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長い尻尾と鳥のような足を持った動物、なんだったっけ?


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カエルのように見えるけど、これは人間。左に見える人間は通常のものより大きく作られている。

岩絵の内容よりも岩絵を探し出すのが楽しくなってきた。博物館で見た岩絵を見つけ出せていないので、幾つかの岩絵は見逃しているに違いないけど…


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ちょっとこれは情報量が多い…

頭が大きい人間にも見えるし、図と地を逆転すると細長い人間にも見える。武器にも見えるし動物にも見える。


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こういった岩が連続して続いていて、ここから岩絵を探し出す。

目が疲れてきたので、遠目から岩絵を発見する作戦に変更。宝探しゲームをしているようでずっと楽しい!


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これもおそらく水牛。角の先に動物かなにかを捕らえた描写がしてある。


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手をつなごうとしている人間。


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小さな動物の奥で大きな2体の動物が向き合っている。重ね描写も当時だと新たな知恵の1つだったのかな…



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エリアを一周し、岩絵鑑賞おわり!見逃した岩絵はしょうがない、諦めよう!!


帰りは来た道と同じルートで帰りました!



以上、バクーでのおすすめでした!


ではまた!



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