根無し草の旅。でも根気はある。

Trip of Rootless Wanderer~平成と令和をまたぐ世界への旅~

【ウズベキスタン】ヒヴァにある世界遺産イチャン・カラに行ってきた!

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世界遺産アカデミー



こんにちは、DAIです!



簡単に説明すると、
(To put it simply,)

トルクメニスタンとの国境近くにある町ヒヴァを訪れた
 (I visited at Khiva, a town near the border between Uzbekistan to Turkmenistan)

ウズベキスタンで最も巨大だと感じたミナレットがある
 (There is the minaret that I felt the largest in Uzbekistan)


EPOSカード


2019年8月21日(日本時間より4時間遅れ)にカラカルパクスタンの首都ヌクスから約2時間半かけてウズベキスタンの古都ヒヴァに戻ってきた。

多くの旅人が通る町ヒヴァ


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ヒヴァはウズベキスタンの西部に位置する町。

トルクメニスタンやカザフスタンの街アクタウを陸路で出入国する場合に、多くの旅人がこの地を経由する。

お盆の時期にウズベキスタンで会った短期旅行者に聞いてみると、サマルカンドとブハラは必須で、時間があればヒヴァに行く程度のもの。人気がないわけではないのかもしれないけど、二つに比べたら優先順位が低いのかもしれん…


でも、ヒヴァは古代のオアシス都市かつシルクロードの交易地だったので、是非とも行っていただきたいところ!何気にサマルカンドやブハラよりも世界遺産に選ばれたのが早いですし歴史もある!

というわけで、今回はヒヴァの世界遺産イチャン・カラ(内城の意)について紹介します!

これで訪れた世界遺産の数は48件となりました!

イチャン・カラ(Itchan Kala)


16世紀から20世紀初頭までヒヴァ・ハン国の首都であったヒヴァは古代からシルクロードの中継地として栄えており、過去には東洋の中世建築の真珠と呼ばれていたそう。

ヒヴァの町は外壁と内壁の二重の城壁で囲まれていて、イチャン・カラはその内側にある城を指す。東西約450m、南北約650mのイチャン・カラの中には、モスクやマドラサ(神学校)、廟など数多くの歴史的建造物が残っている。

さらに古い住居も残っており、今でもイチャン・カラ内で生活している地元民もいるので、ヒヴァの中にあるもう一つの小さな町に来たような感覚が味わえる。


世界遺産の基本情報
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登録基準の詳細はこちらをご参考ください

www.unesco.or.jp

イチャン・カラの入り口


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イチャン・カラの入り口は東西南北あって、正門にあたるのは西門。

ボクは写真の北門から入る。その入り口が最も近かったというのもあるけど、北門から入ると無料って聞いたのでそちらを選択。

入り口にある二つのドームは青というより緑に近い色をしていて、城壁は特に装飾はなかった。


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北門そばには工事用の足場が組んであったが通っちゃいけない雰囲気はなかったので、サラッと入場。

北門をくぐり抜けて…


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入ってすぐ両側を見ると、このような坂道がある。立ち入り禁止のサインがあったけど、近くの人に聞いたら「通っていいよ」とのことだったので上ってみる。


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上ってみると、城壁に沿って道が作られている。おそらく通路や監視用として作られたんだろうと思うけど、これ、外周ずっと続いているのかな…

なんとなく韓国のソウル近郊にある世界遺産【華城】に似ている。


www.nenakon.com


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南側を向くと、当時を偲ばせるような建物が遠くまで広がっているのがわかる!

町の建物は低層なので見晴らしも良いし、奥にはミナレットやマドラサのような建物も見える。

イチャン・カラの中央を目指す


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下に降りてイチャン・カラの中央を目指す。

路地の範囲は車一台分が通れるスペース。土壁の建物はこれまで通ったウズベキスタンの都市で見てきたけど、窓に使われている木製の格子は馴染みなく新鮮だった!


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中央付近に着くと、金曜モスクのミナレット(手前)とマドラサのミナレットが見えてくる。


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金曜モスクに入ろうとすると、「チケット持ってますか」と尋ねられた。なるほど、北門から入ると入場料が無料だけど、イチャン・カラ内の有料施設はその他の門でもらう入場チケットのようなものが必要らしい。

今回は建造物内じゃなくてイチャン・カラの雰囲気重視だったので、支払わずその場を去る。


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1785年にモハメド・アミン・イナクによって建てられた金曜モスク近くにあるモハメド・アミン・イナク・マドラサ(Muhammad Amin Inaq Madrase)

マドラサの修復中にある部屋から墓が発見され、その墓がモハメド・アミン・イナク自身とその息子のものだったと云われている。

入場料は支払わず、外観のみ。

中央にはお土産屋が多い


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中央付近には主要な建造物が多くあり、観光客が多く集まる。

それを見越したかのように、動線上にお土産屋が多く並んでいる。サングラス、スカーフ、雑貨、飲み物など…


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モンゴルとかロシアのような寒い地域でありそうな帽子を結構見かけた。ウズベキスタンも冬になると割と寒いのかな、砂っぽい町だから勝手に冬は来ないのかと思ったけど…

カルタ・ミナル(Kalta Minar)


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中央付近から西門へ向かうと、短い塔を意味するカルタ・ミナル

個人的にウズベキスタンの中で一番驚いたミナレット高さ約30mとそれほどでもないけどこれは未完成の状態らしく、当時工事を続けていれば約80mにもなっていたそう。

工事を中止した理由は高すぎて城壁外の敵から中身がバレる、当時の権力者が死亡したから、など諸説あるらしい。


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近くからでも遠くからでも存在感がスゴい!

色んなカラーと柄が層のように装飾されているのは美しく、土色の建物が多いからなのかミナレットがより映えて見える。

キョフナ・アルク(Koh'na Ark)


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17世紀に建てられた古い神殿を意味するハーン(君主)の宮殿。カルタ・ミナルのすぐ北に位置する。

宮殿内には執務室、応接室、モスク、馬小屋、倉庫などがあって一つの町のようになっているらしいけど、入場料は支払わず外観のみ。

ブハラにある宮殿は城壁が斜めに作られているけど、ヒヴァの宮殿のそれは垂直に作られている。なぜだ…

イスラム・ホジャ・マドラサとミナレット(Islam Hoja Madrasa and Minaret)


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1910年に建てられたミナレットで、高さ45mとヒヴァにあるミナレットで最も高い。

お洒落なデザインのマスキングテープで施されたようなミナレットは、夕日にあたると黄土色や暖かみのある金色のように見える。とにかく神々しい…!

いくらかお金を支払えばミナレットにも上れるらしいけど、今回はパスする。

パフラヴァン・マフムド廟(Pakhlavan Makhmud Mausoleum)


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13世紀から14世紀に詩人、哲学者などとして有名であったパフラヴァン・マフムドの墓

入り口のデザインはシンプルかつ土色カラーと派手さはないものの、その巨大さから重要な建造物なのが分かる。イチャン・カラの通路が広くなく、圧迫感から巨大に見えるのかもしれないけど…

奥の廟への入場料は支払わず、外観のみ。

まとめ


今回は、イチャン・カラという内城の世界遺産だったので、一つ一つの建造物よりも街の全体の見て回るように散策しました!


けど、後々調べてみると廟の内部の青タイルが美しい、ミナレットの上から見る眺めが良い、など入場料をケチることなく回っておけばよかったと後悔…

なので、せっかく訪れたら正門の西門から入って、ゆっくりと街並みと建造物を観光するのがおすすめです!全く説得力ないですけど…



ではまた!



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