根無し草の旅。でも根気はある。

Trip of Rootless Wanderer~平成と令和をまたぐ世界への旅~

【ウズベキスタン】サマルカンドから日帰りで立ち寄れる!軍事的天才ティムールの故郷シャフリザブスへ!

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世界遺産アカデミー



こんばんは、DAIです!



簡単に説明すると、
(To put it simply,)

ティムールが生まれた町シャフリサブス
 (Shahrisabz, the town where Timur was born)

大きな公園の中に歴史的建造物が点在している感じ
 (It seems that there are historical buildings in a big park)


EPOSカード


2019年8月15日(日本時間より4時間遅れ)にサマルカンドから約2時間かけてシャフリザブスという小さな町へ。

レギスタン広場の南側にあるスーパーのそばでシェアタクシーを拾い、向かう。運賃は25,000ソム(約290円)


意外と知られてないシャフリザブス


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中央アジアで色んな旅人と話す機会があったけど、大抵の旅人が通る・通ったルートは大体こんな感じ。



シャフリサブスが忘れられている…!



こんなカッコイイ名前なのに…!



あまり知られていないですが、シャフリザブズはウズベキスタンに数々の青い町を創った第一人者ティムールの故郷!なかなか歴史深い場所なんです!


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ティムールの墓もあります!本来はここにティムールを埋葬する予定が、シャフリサブスへの道路が雪で封鎖されてしまったので、現在はサマルカンドのグーリ・アミール廟に眠っているという…



サマルカンドから日帰り観光できますし、もし一日でも余裕があれば立ち寄ってほしいところ!


ボクの場合、一日で

  • ①サマルカンドからシャフリサブスへ
  • ②シャフリサブス観光
  • ③シャフリサブスからサマルカンドへ
  • ④サマルカンドからブハラへ

こんなハードスケジュールでも可能!


というわけで今回は、シャフリサブスについて紹介します!

シャフリザブスの歴史地区は世界遺産に登録されていて、訪れた世界遺産の数は46件となりました!

シャフリザブス歴史地区(Historic Centre of Shakhrisyabz)

ティムール朝の建国者ティムール(1336-1405)の故郷。

シャフリサブスを首都にするという構想もあったそうで、ティムールは多くの人をこの地へ移住させたり、自身の離宮を建設させたりした。

ウズベキスタン独立後(1991年~)にティムールが再評価され、観光に力を入れるようになったが、2016年の世界遺産委員会で観光面の過度の開発が問題となり、世界遺産危機に登録されている。

安易に世界遺産=観光地としてはいけない。


世界遺産の基本情報
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登録基準の詳細はこちらをご参考ください

www.unesco.or.jp

ドルッティロヴァット建築群(Dorut Tilovat)


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瞑想の家という意味を持つドルッティロヴァット。遠くからでも目出す存在で、3つのドームを有しているのが特徴的。

入場料は7,000ソム(約80円)


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入って右側にあるドームは、ティムールの孫ウルグベクが建てたコク・グンバス・モスク

昨日、サマルカンドで飽きるほど同じような建造物を見た。違いがあったとしてもそこに気づけない。けど、一発目は新鮮に感じる。


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外観は似たように見えたけど、内部は全く違う印象。

サマルカンドでは青いタイルを基調として、細部にわたって壁面が装飾で埋められている感じだったけど、このモスクは白を基調としていてそこまでの装飾がないのでシンプルにも見えてくる。

パット見、ヨーロッパで目にするようなフレスコ画に近い


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コク・グンバス・モスクの反対側にあるのが2つの廟。

写真ではドームが1つしかないですが、奥にもう1つ隠れてます。


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右側は1438年にウルグベクによって建てられたグンバズィ・サイーダン廟

子孫の墓石が4つあり、一番奥の少し暗い色の墓石をそばにいた日本人ツアー客がみんな触っていた。無病息災、もしくは願いが叶う的なものだとみた。

普通に聞けばよかった…笑


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左側は1374年にティムールによって建てられたシャムスッディン・クラル廟

こちらは1つしか墓石がなく、ティムールの父と、ティムールに所縁のある聖者のためのもの。


モスクと同様に、2つの廟の内部は白が基調で、派手さよりもむしろ上品さを感じる空間でした!

キャラバンサライ・コバ(Caravansary Koba)


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散策していると、このような遺跡もあったり。なんでも昔の浴場なんだそう…


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次なる目的地へ到着。14世紀に建てられた隊商宿(キャラバンサライ)でシルクロードを行き交う人々が利用していた宿泊施設。

外観はいたってシンプル。昔からこうだったのかな…


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現在はレストランとして利用されているよう。

レストランの従業員がドーム部分の天井を指差して「エコーエコー」と言ってきた。従業員がドーム下に立って手を叩くと、音が反響して聴こえた。

従業員たちに見守られながら様々な「あー」を試す。そして立ち去る。

モリク・アシュタル・モスク(Molik Ashtar Mosque)


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公園の一角にあるリゾートホテルのような道の奥にひっそりと佇むモスク。

観光客が来なさそうな立地と雰囲気です。


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14世紀に建てられたモスク。モスクの名前はラクダという意味があり、ラクダを所有するお金持ちによって建てられたことに由来する。


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装飾はなく、白一色という珍しい内部。かなり古い感じなので色が剥げてしまったのかも…

打って変わって、モスクの横にある屋根裏はかなり手の凝った装飾。東南アジアで見かけそうな彩りで、これはこれで珍しげ。

ティムール博物館(Museum of Amir Timur)


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ティムールの全てが分かるといっても過言ではない博物館。入場料は16,000ソム(約190円)


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この博物館は元々はマドラサ・チュビン(Madrase Chubin)と呼ばれるイスラムの神学校だったが、現在は博物館として利用している。


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館内は管理人が巡回していて写真を撮って良いか分からず、ティムールが使用したであろう椅子のみパシャリ。普通にパシャパシャ写真撮ればよかった…!

館内には、若い頃に弓矢を射るシーンを(軍事的天才と呼ばれるまで)を始め、ティムールが生きていた中で築いた多くの物語を知ることができる絵画を見ることができる。ティムールが実際に使用したものも展示してある。

ティムールに関する説明がセクション毎に英語で細かく解説されているので、文章からも理解を深めることができる。

虐殺行為に関する記述はなかったような…

ティムール像(Amir Timur)


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ティムール像への道中、日本でもなかなか見ない光景。

地面にあったティッシュをサラッと拾う、おそらく市民。楽しく散策させてもらってます、ありがとう。


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ここへ来て急に人が多くなった…

来ている服からして結婚式かなにか。調べてみると、結婚したカップルは結婚式で必ずこの場所を訪れるんだそう。

ティムールは勇ましく威厳のある出で立ちで、像からこんなに力強さを感じることもなかなか珍しい。

アクサライ(Aksaray)


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こんなに良い景色が見れるのはあなた達のおかげです、ありがとう。


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ティムール像を背後に建っているこの建物は、アクサライというティムールの夏の離宮1380年に建設が開始された。白い離宮とも呼ばれているアクサライは原形を留めておらず、損傷した2つの塔が残っているのみ。


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近くで見ると、塔の大きさがより分かる。おそらく歴史地区内で最大規模の建造物だろう…


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アクサライの反対側は、青タイルの装飾が残っているところと剥がれ落ちているところが見える。表側がシンプルなファサードだったから裏側も同じなのかなと思ったけど、壁面に装飾がされていました。



一通り見た後、シャフリザブズ近郊の町キタブまでマルシュルートカで向かい、そこでシェアタクシーを拾ってサマルカンドへ戻りました。帰りの運賃はマルシュルートカが3,000ソム(約35円)、シェアタクシーが20,000ソム(約230円)でした!!



ではまた!



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