根無し草の旅。でも根気はある。

Trip of Rootless Wanderer~平成と令和をまたぐ世界への旅~

世界遺産No.12 ~ハバナ旧市街とその要塞群~

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世界遺産アカデミー



こんばんは、DAIです!


簡単に説明すると、
(To put it simply,)

●ハバナ旧市街には様々な建築様式の建物がある
 (There are the buildings of various architectural styles in Old Havana)

●スペイン植民地時代の要塞が残っている
 (The fortifications of colonial period remain today)

●旧市街はクラシックカーで溢れている
 (the street of Old Havana is filled with classic car)


EPOSカード


No.12 ハバナ旧市街とその要塞群

1492年に探検家コロンブスが到達した新大陸「キューバ」。1519年には、スペイン人がハバナ湾に面した地区(オールド・ハバナ(ハバナ旧市街))に街の建設を開始しました。

17世紀には造船の中心地として栄え、以降、オールド・ハバナにバロック様式や新古典主義などの建築物が立ち並ぶようになる。20世紀後半には、多くの建物が荒廃していくが幾つかの建物は再建。現在は3000もの建物が、地区内の細い道路に沿って立ち並んでいる。

1558年に、オールド・ハバナはフランス軍によって焼き討ちの襲撃に遭う。新大陸で富を生み出していることに感づいたヨーロッパ諸国が、新大陸の植民地争いに加わったためである。その事件をきっかけに、スペインはハバナ港周辺に要塞を作り始める。現在、フエルサ要塞を含む4つの要塞を見ることができる。

また、街には多くのクラシックカーが走っている。1961年にアメリカ合衆国と国交断絶し、これまでアメリカ合衆国から輸入してきた工業製品が入手できなくなったため、以前に輸入した製品を修理して車を使用せざるを得ませんでした。その名残が残っており、今ではキューバはクラシックカーの聖地となっています。

世界遺産の基本情報
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登録基準の詳細はこちらをご参考ください

www.unesco.or.jp

カピトリオ(El Capitolio)


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1929年に、アメリカ合衆国の連邦議会議事堂を模して作られた旧国会議事堂で、1959年のキューバ革命まで国会議事堂として使われていた。

幅208m、高さ28mと巨大な建築物で外観は白一色。ファサード部分には何本もの白い柱が連続して並んでいる。また、建物の中央に象徴的なドームが乗っており、現在は修復工事中。修復作業は2010年から行われており、2019年中に終了予定だそう。

サン・クリストバル大聖堂(ハバナ大聖堂/Cathedral of Havana)


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石畳が敷かれたカテドラル広場に建つ、ハバナを代表する大聖堂。1776年に完成したバロック様式の建造物で、2つの塔は高さや形が異なっている。正面右側の塔の方が若干大きく、約7トンもの鐘が置かれている。

建設当時、キューバには多くのカトリック信者がいましたが、政権がカストロ氏になると信者は減少。現在は過半数が無心信者と云われている。市街地には幾つかの聖堂が建っているが、このような歴史がある。

昼夜のカテドラル広場にはレストランのテラス席が並び、その中を多くのツーリストが行き交う光景が見られる。その様子を見守るかのように、スペイン出身のフラメンコ舞踏家「アントニオ・ガデス」の像が石柱に寄り添い立っている。

革命博物館(Museo de la Revolución)


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1920年に建造された、かつての大統領官邸。カピトリオと同様に、1959年のキューバ革命を機に用途が変わり、現在は革命博物館として使用されている

外観はクリーム色で統一されており、1・3階の開口部分はアーチ状、2階は四角い形状と異なっているのが特徴的。カピトリオほどではないが建物の上にドーム状のものが乗っている。

館内はキューバ革命の写真や資料などを中心に、キューバの歴史を紹介している。

ビエハ広場(Plaza Vieja)


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スペイン植民地時代の16世紀後半に作られた広場。ビエハは「古い」という意味。過去には荒廃が進んでいた広場であるが、世界遺産登録を機に整備され、綺麗かつ清潔な空間となっている。

広場の周りには、20世紀初頭のアール・ヌーヴォーの装飾を取り入れたコロニアル様式の建物が並んでいる。現在はホテルやレストラン、カフェとして使われており、テラス席が賑わっている様子が見られる。また、幼稚園の先生が園児達を引き連れてかけっこをしており、その光景が珍しかったのか多くの観光客が集まり、さらに広場に活気を与えていました。

クラシックカー


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街を走る、彩りのあるクラシックカー。周りの建物が派手さのないシンプルな色をしているので、よりクラシックカーが魅力的に見えてくる。走る車の種類が違うだけで、これだけ街の在り方や雰囲気が変わって見えるんだと思ってしまいます。

また、観光用として走っているクラシックカーもあります。タクシーと比べると割高ですが、多くの人が実際に乗車していました。自分の好きな色のクラシックカーを探して乗車している観光客も見受けられました。

キューバへ来たことを実感できる瞬間です。

フエルサ要塞(Castillo de la Real Fuerza)


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ハバナの中で最も歴史のある要塞。1558年に建設されたこの要塞は当初は木造様式であったが、フランス軍の襲撃により焼失してしまう。その後、サンゴ石を使用した石造りの要塞へと再建された。

見張り塔には、キューバ初の女性総督をモデルにした「ラ・ヒラルディージャ」という像があります。この像は、キューバで有名なラム酒ハバナクラブのロゴにもなっています。

モロ要塞(Morro Castle)


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1640年に、ハバナ湾の入り口を防衛するために建設された要塞。対岸の湾の入り口にはプンタ要塞が建っており、かつて、海賊やヨーロッパ諸国が近づいてくると、両要塞は鉄の鎖を渡して敵の侵入を防いでいました。

イタリア人建築家によって設計されたこの要塞には、高さ20mもの城壁が建っており、多くの海賊の侵入を防いだという。他の要塞と比べると見晴らしが良く、外敵侵入が困難なつくりとなっています。

フエルサ要塞よりも規模は大きく、要塞の下部には武器庫があり、上部には宿舎や礼拝堂、牢獄、灯台などがあります。

プンタ要塞(Castillo San Salvador de la Punta)


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1590年に設計が開始された要塞。モロ要塞と同様、イタリア人建築家によって設計されました。

屋上への道はスロープとなっている。屋上に配置されている砲台は、他の要塞のものと比べてやや小振り。要塞の規模は、フエルサ要塞と同程度の大きさでした。

カバーニャ要塞(La Cabaña)


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1762年のイギリスによるハバナ占領を契機とし、1763年に陸路からの侵入防止を目的として建設が開始された要塞スペイン王カルロス3世の命により建設されたこの要塞は、新大陸でスペイン人が建造した最大の要塞とされている。

通りの両端に同じ間取りとした建物が建ち並んでおり、要塞内部が小さな街のよう。また、幾つもの砲台が階段状に配置されている状況は、他の要塞では見られない光景でした。

最後に


ここならでは雰囲気を感じることができます!
4つの要塞は一日で観光できます!また、要塞から見る海の景色も素晴らしいです!
クラシックカーを撮るも良し、乗るも良しです!



ではまた!



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