根無し草の旅。でも根気はある。

Trip of Rootless Wanderer~平成と令和をまたぐ世界への旅~

世界遺産No.8 ~古代都市テオティワカン~

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世界遺産アカデミー



こんにちは、DAIです!


簡単に説明すると、
(To put it simply,)

●テオティワカン時代の遺跡が現存する場所へ
 (I visited the place where remains of Teotihuacan era still exist)

●大規模のピラミッド幾つか存在している
 (There are pyramids here)

●遺跡内には多くの神々が祀られている
 (Many gods like a water's god are enshrined here)


EPOSカード


No.8 古代都市テオティワカン

メキシコシティから北東へ約50kmの位置に、テオティワカン文明の中心となった巨大都市国家テオティワカンが現存する。紀元前2世紀よりメソアメリカの先住民によって建造され、その繁栄は6世紀まで続く。当時のアメリカ大陸では最大規模を誇った宗教都市と云われている。

この都市は、太陽のピラミッドや月のピラミッドを始め各施設が計画的に設計されており、テオティワカン人の宇宙観・宗教観と大きく関わっている。また、文化神・農耕神でもあるケツァルコアトル(マヤ文明ではククルカンと呼ばれている)や水神トラロック、チャルチウィトリクエ、穀物神シペ・トテックといった神々がこの地に祀られている。規模から考えると、詳細に組織化された都市であったと推測できる。

しかし、6世紀ごろに人口増加や農業環境の悪化などにより街は衰退していき、最終的に滅亡へと向かう。

12世紀に廃墟と化した都市遺跡をメシカ人(アステカ人)が発見し、彼らがこの都市をテオティワカン(神々の座所の意)と名付けた。

メキシコシティの中心部からバスで約1時間と比較的アクセスしやすい場所に遺跡が残っており、現在では国内や海外から多くの観光客が訪れるスポットとなっている。

世界遺産の基本情報
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登録基準の詳細はこちらをご参考ください

www.unesco.or.jp

月のピラミッド


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遺跡内のうち2番目に大きいピラミッド高さ47m、底辺150m×140mで円錐形の形をしている。南北約4kmにわたる、死者の大通りと呼ばれる通りの軸上に位置する唯一の建造物である。

また、ここは重要な宗教儀礼が行われていた神聖な場所でもあると云われている。


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近くでその大きさに圧倒される。段数が少ないように見えても階段の一段ずつに高さがあるので、一段目まで登りきると遠くまで景色を望むことができる。

二段目以降は通行禁止となっている。壇上には自らと地球を創造したテオティワカンの大女神を讃えるための式典を行う壇があったとされている。


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月のピラミッドは遺跡の北端に位置するので、南を向くと死者の大通りを中心に遺跡全景を一望できる。手前には月の広場、左側には太陽のピラミッドがみえる。広場にいたときは分からなかったが、月の広場を囲んでいる建造物群もかなりの規模を誇っている。

太陽のピラミッド


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遺跡内のうち最大のピラミッド高さ65m、底辺225m×225m、段数248段で月のピラミッドと同様に円錐形の形をしている。入口は西面にあり、太陽はピラミッドの正面に沈む。

太陽のピラミッドは年に2回太陽がピラミッドの真上にくるように造られている死者の道も北から東の方向へ15度30分だけ傾いていると云われている。この傾きについては諸説あるよう。

こちらも宗教儀礼を行うために建造されたと云われており、ピラミッドの頂上には神殿があったそう。


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近くで見ると、ピラミッドの壁面には突出している不思議な石が多く点在していることがわかる。これは建設当時、壁面が漆喰で覆われており、その漆喰の落剝防止のためこのような状態となっている。


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ピラミッドの中腹でも見晴らしが良い。月のピラミッドの規模が大きいので、遠くにあっても存在感は健在。頂上まで登りきって西側を見ると、手前から太陽の広場、死者の大通り、樹木などの自然の順に壮大な景色を望むことができる。

死者の大通り


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遺跡の中心を横切る距離約4km、幅約45mの通り
通りの両側に並んでいる建物を、当時発見したメシカ人(アステカ人)が墓と勘違い。それにより死者の大通りと呼ばれるようになったそう。

通りは南から北へ向かって傾斜がついている。そのため、太陽のピラミッドより高さの低い月のピラミッドが同程度の高さのように見える。

ケツァルコアトルの神殿


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遺跡内のうち3番目に大きいピラミッド。規模は紹介した2つのピラミッドより小さいが、城壁のように四方を囲まれているのが特徴的。また、神々を描いた彫刻が残っている。


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階段を登りきったその先は通行禁止となっているが、遠くからでもその彫刻の表情がハッキリ分かるほど保存状態が良い。

階段の両端の彫刻はケツァルコアトル。
ケツァルコアトルは羽毛の生えた蛇という意味で、水や豊穣を表すとされている。

基壇面には、ケツァルコアトルとトラロックが順に並んでいる。当時は赤色だったのだろうか、面の所々に薄っすらと赤色が残っている。


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かなりの距離があるにもかかわらず、北側を見ると太陽のピラミッド、そしてその先の月のピラミッドが確認できる。

最後に


テオティワカン文明の歴史が詰まっている遺跡です!
歴史だけでなく、各ピラミッドからの景色も爽快です!
3時間弱あれば遺跡全体を回ることができます!



ではまた!



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