【ジョージア】天国に一番近い教会のあるカズベキでもトレッキングができる!しかし道は険しい…
こんばんは、DAIです!
簡単に説明すると、
(To put it simply,)
エレバンからカズベキへ向かった
(Headed to Kazbek from Yerevan for a trekking)
想像以上に過酷なトレッキングだった
(It was tough trekking beyond my imagination)
2019年9月9日(日本時間より5時間遅れ)にエレバンから約6時間かけてトビリシへ戻り、そこから約3時間かけてジョージア北東部の町カズベキへ到着。エレバンからトビリシまでのマルシュルートカの料金は7,000ドラム(約1,570円)。※2019.09.09の為替レート
エレバンからトビリシを経由してカズベキへ
当初は、アルメニアの首都エレバンへ行く前にカズベキに行くつもりだったけど、雨予報だったので先にエレバンへ行くことにした。トレッキングは天気が良いときにするものだ!!
9時にエレバンを出発し、15時にトビリシ到着。
トビリシのバスターミナルに向かうかと思いきや、まさかのAvlabari(アブラバリ)というメトロ駅の前が終点。なのでメトロに乗ってターミナルへ向かうことに。停車駅はDidube(ディドゥベ)。
長距離移動のバスのほとんどが、この辺りで待機している。
カズベキと書かれているプレートを探し出し、ドライバーに「カズベキ?」と確認。「そうだ、16時には出るぞ」とのこと。
ギリセーフ。時間的にもしこれを逃したらトビリシで一泊しなきゃいけないところだったかも。マルシュルートカの料金は10ラリ(約360円)。
19時にカズベキ到着。スーパーとパン屋で食料を調達してホステルへ行き、翌日のトレッキングに備えて大人しく過ごす。
小さな村や町では、なるべく夜に出歩かないようにしている。なぜなら、その辺のビッグな犬たちが吠えてきて、たまに追いかけてくるから。体験談です…笑
トレッキングルート
カズベキトレッキングの目的地は、
- 天国に一番近い教会と言われてるゲルゲティ三位一体教会(Gergeti Trinity Church)
ではなく、その先にある何の変哲もない滝。グーグルマップにも出てこないような滝で、これが見たいわけではなく、日帰りトレッキングで行けるギリギリの距離かなと思って目的地に設定した。
滝までは街中から片道約9km、高低差約1,400m。滝の標高は約3,200m。
先に言っておくと、天国に一番近い教会に行くためだけにカズベキに行くのは反対派!完全に名前負けしている教会で、ムツヘタにある教会と比べると建物としての魅力は薄い。興味ない人は1分で教会を出るかもしれない。景色込みの教会ならムツヘタで十分に堪能できる!!
ムツヘタやエレバンでキリスト教建築を見過ぎたせいで教会に飽きてきたのもあるけど、実際行ってみてそう感じました!
まずは天国に一番近い教会へ
翌日10日の8時半、トレッキング開始!
10分程度歩くと、天国に一番近い教会がひょっこりと顔を出す。教会へ行くだけでも大変そうだ…
大自然を見ながら逆さ尾根のような道をのんびりと進む。が、たまに急な道も出ているので、スタートから意外としんどい。
ペットボトルの水だけを持って上っている人もいた。おそらく教会までのトレッキングだろう。
右上を見ると、教会が目の前に!
あるけど、写真から想像できる通り、教会への終盤の道のりはかなり急でした…
天国に一番近い教会に到着
9時15分、天国に一番近い教会ゲルゲティ三位一体教会に到着。
ちなみに三位一体とは父(イエスが信じた天の父、創造主)、子(イエス・キリスト)、聖霊が1つになることを指す。たまにツミンダ・サメバ教会と呼ばれているけど、ツミンダ・サメバとはジョージア語で聖堂という意味らしい。
周りに視界を遮るものがないので、町や自然を一望できる。
町から教会のそばまでは道路が走っていて、ご年配のヨーロッパの方たちは車でここまで来ていた。
トレッキングのタイムリミットがあるので、早々に教会を出て道路がある方へ向かって再出発。
先に見える、丘の頂上がビューポイントなんだそう。
ここからが本当の戦い
9時35分、ビューポイントへ到着。
あんな難しい立地によく教会を建てたなーと、ひたすら関心する。雲との距離も近いし、天国に一番近い教会という言葉がマッチするのも分かる!!
天気の良い日を狙ってきたけど、そういえば雲多いな…
丘から先はゆったりとした上り坂が続く。
進む方向の方がガスっとるやん、マズいな…
そして、天敵!
かと思いきや、この犬かなり飼い馴らされているようでツーリストの道案内をするかのように一緒に進んでいる。こやつらは良い犬だ。
とは言いつつも、もの凄い集中力を保って犬の横を通り過ぎるww
安心したのも束の間、すぐに左から羊の群れが現れる。なんか今回のトレッキングは楽しくも忙しいなww
ここまま歩き続けると羊の群れとぶつかるな、と思っていたけどボクが通り過ぎるまで羊たちは待機してくれた。こやつらは良い羊だ。
11時10分、ポツンと佇んでいる墓の前に到着。半分と少し進んだかな。
この時すでに小雨が降り始めていたけど、この程度ならまだ大丈夫だと思い先へ進む。
さらに寒くなってきた。トレッキング開始時はロンTだけだったけど、ダウンとゴアテックスのウェアを着ないといけないくらい寒い。
ここへ来て、道もかなり急になってきた。景色を楽しんでる暇なんてない!
視界が狭くなっていく。雨が雪に変わり始める。
持って行こうか迷ったネックウォーマーと手袋がここにきて役立つ。これが今できる最大限の防寒!
終わった…
雪が積もってきて地面がやたらと滑る、そして転ぶ。視界も遮られているので、正規のルートを進んでいるのかもわからない。地図から少しでも目を離すと、すぐに道を誤ってしまう。
でも最初に決めた目標は最後までやり通す!!
マジで終わった…
…最後までやり通す必要ある?
手足はキンキンに冷え切ってるし、ネックウォーマーは鼻水まみれだし。お腹は空いてるけど立ち止まったら寒さに耐えきれない。
…なんてネガティブなことを考えつつも、滝まであと少しの距離なので根気強く進んでいく。
標高3,200m地点到着
12時15分、滝へ到着。開始から4時間弱。
標高3,200m。こんなただの滝のためにここまで戦ってきたのか…
吹雪のせいでハッキリと滝を見ることはできなかったけど、わりと達成感はある。達成感はあると思うようにする。
暖を取る場所も食欲もないので、すぐに踵を返す!さようなら!
途中からずっと一人で不安だったけど、ここへ来て案内犬、再登場!!
普段はめっちゃ嫌いだけど、この状況で会うとホッとする。少し先を歩いてはボクの方を振り返り、そしてまた歩き出す。こやつはホントに良い犬だ。
10分後、どこかへ消えていった。
さっきまでの天気が嘘だったかのように、教会方面は雨も雪も降っていない。ほんの少し山奥へ進んだだけでこんなに環境って変わるもんなんだな、と身をもって感じた!
15時、教会に到着。
来た道と違うルートで戻ろうとしたら、距離は短いけどかなり角度の着いた道のり。
しかし、ここぞとばかりにやってきた案内犬、三度登場!!
転落しそうなくらい危ない道なのに、よくそんなスイスイ先を進めるな。ボクが滑って下るのが遅くなってもジッと待ってくれる。世界中の犬がこのくらい大人しかったら良いのにな、と20年以上前から思い続けている。
16時にホステル到着。トレッキング時間は7時間半とそこまで長くはなかったけど、これまでのトレッキングの中でトップクラスに過酷でした!
ではまた!